臨終後から通夜までのこと
葬式の儀式は医師から臨終を告げられた時から始まると言えます。まず、故人が死後の世界で渇きに苦しむことのないようにするため、故人の口に末期の水を含ませます。配偶者をはじめとして近親者、友人・知人の順にその場に居合わせた全員が加わりますが、幼児や子供は理解できないのでやりません。
末期の水を含ませた後、湯灌(ゆかん)で遺体を洗い清めます。現在の方式は、遺体の露出した部分をアルコールで拭いてあげます。湯灌の後、汚物が流れ出ないように遺体の口、耳、鼻、肛門などに脱脂綿を詰め、目や口を閉じてあげ、死に化粧をします。このようにして、故人を穏やかな顔にして、弔問客に対して故人の最後の印象を少しでも美しいものにしてあげましょう。
遺体はすぐには納棺せず、しばらく座敷などに安置するのがしきたりです。このとき寝かせる布団は遺体が温まらないように、できるだけ薄いものを用意し、掛け布団は上下を逆にしてかけてあげましょう。
枕元の枕飾りが整ったら、僧侶を迎え、枕経をあげてもらいましょう。この枕づとめの後、遺体を棺に納めて、故人の生前の愛用品などを入れ、棺のまわりに生花を飾ります。
そして、いよいよ通夜です。最近は、夏は7時、冬は6時くらいから一般の弔問客を迎えての1~2時間程度の普通です。通夜が終わったら、弔問客に対して酒食をふるまいます(「通夜ぶるまい」)。